今回、CONEQの導入事例として、APEQ-2proを導入された、東京都のN邸を取材しました。
N邸の機材一覧
スピーカ: DALI MS5
プリアンプ:LUXMAN C10
パワーアンプ:GOLDMUND TEROS 200A(高域)、TEROS 250A(低域)のバイアンプ
プレーヤー:ESOTERIC P-05, D-05
マスタークロック:ESOTERIC G-03X
今回そのシステムにAPEQ-2proが導入されました。
お客様のコメント(アンケートご回答内容をそのまま掲載)
今回APEQ-2proの導入を検討されたきっかけは?
本当は、某社のヴォイシングイコライザを購入するのがほぼ決まっていましたが、事前にデモ機を借りて試聴確認したところ、フラット状態における音質に納得がいかず、合計で2回借りました。でも結果は同じでした。
その頃、音質改善に対応できる機器が無いかとネットで探し、貴社の製品に出会いました。
APEQ-2proをご使用されてのご感想は?
まず、フラット状態の音質に驚きました。私の周辺にいるマニアの方々に相談すると、皆さんが一様にフラット状態に設定すると音質はつまらないものになると言い切っていました。でもAPEQ-2proは本来の音質を犠牲にせず、生音になり、今までの常識が覆されました。
(変な話ですが、フラットに関する一般的定義が嘘だと思えてきました。)
APEQ-2pro導入まで他のイコライザをご使用されていましたか?また、そのご感想は?
Q1でも答えましたが、某社ヴォイシングイコライザの目指す音質と私が望む音質に違いがあったため、APEQ-2proへ切り替えました。
N様、ご多忙の中のご返答ありがとうございました。
N氏がごコメントされた「フラットに関する一般的な定義が嘘だと思えてきました」という点について簡単に説明をさせて頂きたいと思います。
従来の音場補正は、リスニングポイントにて音圧を測り、そこのf特をフラットにしてきました。そこに最大の問題があります。
コンサートでの生演奏を聴く場面を想像して下さい。
楽器から発せられる音、ボーカルの口から発せられる音はフラットな音(原音)です。
いかなる空間であっても、それが生演奏のコンサートであっても、空間を飛びリスナーの耳に飛び込んでくる音は決してフラットではありません。反響・吸収等の影響、音そのものの減衰等で、音は複雑に変化してリスナーに届きます。音場補正でリスニングポイントでフラットにするという事は、逆に演奏者にリスニングポイントでフラットになる様に変な音を出せと言っている様なものです。
これをオーディオに置き換えてみます。
スピーカの再生音がフラットと仮定すると、リスニングポイントポイントで測定をしてフラットに補正をしようとすると、上記と同じようにその1点の測定点の為にスピーカに変な音を出せという事になります。つまり、オーディオにおけるリスニングポイント一点測定のf特フラットは、実はスピーカが生演奏の様に原音を忠実に再生しているのではないという事です。
しかもその測定はマイクが置かれた「たった一点」のデータでしかなく、部屋のモード等の影響によるピーク/ディップは位置がずれれば全く違うものになります。その環境下でのリスニングポイント測定+補正は、音響設計を熟知したエンジニアでないと不可能に近いと言わざるを得ません。
CONEQのフラットの定義はこれらとは全く異なります。
CONEQは、まず第一に「1点の音圧」ではなく「音響パワー」で音を捉え、1点の限られた情報ではなくスピーカから発せられる音響エネルギーの総合的なf特バランスを解析します。スピーカから発せられた音には「音圧」と「粒子速度」の2つの要素があります。音圧測定はそのうち一つの要素しか考慮していませんが、音響パワーは「音圧」「粒子速度」両方の要素を考慮し、それらを総合的に解析します。
CONEQは、その総合的な音響エネルギーのf特バランスをフラットにします。
また、CONEQが補足/解析するのは、スピーカから発せられた直接波と、近傍の床や壁に反射した1次反射、2次反射(近傍の反射はスピーカの1部として捉えるべきで、これを含めた補正が必要です)等までで、それ以外の音は独自のアルゴリズムで演算から排除します。これにより、スピーカから放射される音響エネルギーの特性がフラットとなり、あたかもそこで生の楽器を演奏しているかのような、生々しい音が得られるのです。
もちろんリスナーの耳に届くまでには部屋の様々な反射・吸収等によりフラットから変化をしますが、これは冒頭で生演奏の例を説明したように、それが自然なのです。
また、従来の多くのイコライザが残念がらf特補正と引き換えに「位相」を犠牲にしてきましたが、APEQは位相・タイムアライメントを補正するデジタルフィルタを使用しており、f特と同時に位相・タイムアライメントの補正も高次元で行います。f特を補正するだけでは高次元の音質は実現できません。f特と位相・タイムアライメントの双方を同時に補正する事により、初めて高次元の音質へと到達する事ができるのです。









